かなり長い期間が開いてしまいましたが、自作PCの組み立ての様子をご覧いただこうと思います。
放置している間に、Intel製品は新CPUが出たり、新チップセットが出たりしてますが。まぁ、気にしない。(w
基本的な組み立て方は同じなのでね。
まぁ、少しでも「これから自作に挑戦してみたい」という方の参考になればと思います。
よく、「難しそう」と思われがちなんですが、全然そんなことはない。プラモデルを組み立てるのと感覚的には変わりません。「物が大きくなったぐらい」と考えてもらっていいと思います。
さて、写真もないのにグダグダ言っても仕方ないので。
今回使用するパーツ群を今一度。
各パーツの詳細は、前回の記事を見ていただくとして。
マザーボード。
今回使用するのはATXマザー。
バックパネル部。
3系統の映像出力端子があります。
(D-Sub、DVI、HDMI)
USB2.0×6、USB3.0×2です。
左:SATA3(灰)×2、SATA2(黒)×4
右側にもSATA3×2ありますが、こちらは外部チップです。通常は左に固まってるエリアに繋げます。
ヘッダピン各種
USB2.0や、スイッチ類の接続部ですね。
拡張スロット。
上から
PCI-E ×1
PCI-E ×16
PCI
PCI-E ×8
PCI
PCI
です。
今回は使いませんが、グラフィックボードは、通常PCI-E ×16に差し込みます。
CPUソケット周り。
メモリスロットは4本。
マザーによって、メモリの差し込み方が”○○××”だったり、”○×○×”だったりするので、必ず説明書や、マザーボードにプリントされている刻印をを見ましょう。
CPUソケットの黒いカバーを外すと、ピンが見えます。
ソケットカバーは、必ず保管しましょう。万が一、マザーのメーカー修理が必要な場合、このカバーがないと、保証を受けられません。
カバーを外したら、ソケット右側のレバーを右にずらしてから上に上げましょう。金属カバーのロックになっています。
金属カバーも上に上げると、CPUをセットできるようになります。
CPU本体の四隅を確認しましょう。
この写真だと、左上の角部の余白が他より大きいですね。
(「切り欠き」なんて表現されます)
この部分が、(今回の場合)ソケットの右上部になるので、間違えないようにしましょう。
まぁ、万が一間違っても、CPUがソケットにしっかり入ることはありませんから、神経質になることはありません。
CPUをセットしたら、金属カバーをかぶせ、レバーを下ろしてロックしましょう。
ロックしたら、CPUクーラーを取り付けます。ソケット周辺に4箇所穴が開いてます。ここに、クーラーについてるピンを合わせ、「グッ」と押し込みます。マザーボードにセットしたら、ファンの電源コードを繋げましょう。
次は、メモリを取り付けましょう。
今回は4GB×2を、デュアルチャネルで動かします。
(デュアルチャネルと、シングルチャネルがあります。詳しくはググってね)
ちなみに、今回使用するTranscendのメモリは、ELPIDA社のチップを使用。
セットの前に、ロックを外側に広げておきましょう。
メモリ基板中頃に切り欠きがあります。この切り欠きを、スロットに合わせましょう。
メモリを押し込んでセット。セットすると、先ほど広げたロックが戻ります。しっかり押し込まないと、もとに戻りません。
今回はケースの前面パネルに、USB3.0の端子がついてます。
ケースから伸びてるケーブルはAコネクタと言われる、よく見かける端子になっているのですが、マザーボードは「ヘッダピン」になっているのです。
「バックパネルの端子につなげる」という方法もあるのですが、せっかくヘッダピンがあるので、ここにつなげるための、変換コネクタがあります。
変換コネクタには切り欠きがありますので、向きを間違えるということはありません。
ただし、この手の変換コネクタは、思ったよりもヘッダピン側が緩いです。コネクタ自体の重さもありますので、抜けがないようにしっかり確認しましょう。
写真では、マザーボードをケースに組み込む前に繋げてますが、(緩いため)組み込んでからのほうがいいかもしれません。
マザーボードの下準備がだいたい終わったので、ケースの準備に入ります。
まずは、「スペーサー」をケースに取り付けましょう。
ちなみに写真は多くスペーサーを付けてしまいました。(w
事前に一度合わせてみて、必要ないところには付けないようにしましょう。
(場合によっては、ショートしてしまい壊れます)
マザーを取り付ける前に、前面パネルのカバーを外し、光学ドライブを取り付けます。
ネジでしっかり固定。ドライブ背面のSATA端子にケーブルを繋いでおいた方が、マザー取り付け後からの取り回しが楽かもしれません。
今回は、起動ドライブにSSD。データドライブにHDDを使用。
大半のATXケースには3.5インチHDDを固定するスペースが有りますが、2.5インチサイズの固定スペースはないことが多いです。
今回購入したSSDには、2.5インチ→3.5インチのスペーサーが付属しているので、これを使用します。
(実は今回のケースは2.5インチスペースが1箇所あるのですが、取り回しの都合で、使いません)
SSD、HDDにケース固定用のネジをセット。SATAケーブルも繋げてます。
ケースにスライドさせてセット。
昔は、ケースに直接ネジで固定する事が多かったのですが、ここ数年販売されているケースでは、ほとんど見かけなくなりましたね。
ケースにATX電源をネジで固定。
マザーボード付属のバックパネルも、取り付けましょう。
バックパネルは、しっかり押し込みましょう。
マザーボードをケースにネジで固定。
余計なスペーサーが目立ちます。(w
SATAを繋げます。
マザー側のSATAを拡大。
今回は、SSDとHDDをSATA3に、光学ドライブをSATA2に繋げます。
右:SSD
中:HDD
左:光学ドライブ
マザーボードに数字がプリントされています。数字の小さい方から繋げたほうがいいでしょう。
電源からマザーボード、各ドライブに電源をつなげます。
端子がそれぞれ違いますから、間違うことは少ないと思います。
前面パネルから伸びてるケーブルも、ヘッダピンに繋げます。
ケーブルの先端には、何の線か印刷されてます。説明書を見ながら、つけていきましょう。
(プラス・マイナスがあります)
USB3.0も繋げましょうね。
また、ケースに付いているファンの電源コードも、マザーボードに繋げましょう。
一部のファンは、ATX電源のケーブルとつなげるものもあります。
この辺りは、マザーボードやケースによって、様々なパターンが考えられます。ほかのサイトなども見て、参考になさってください。
すべてのケーブルを接続したら、結束バンドなどである程度まとめたほうが、見栄えも良くなり、空気の通り道も確保しやすくなります。
最近のケースは、マザーボードの裏側にも空間があるなど、取り回しもしやすく、より空気の通り道が確保しやすくなっています。
これで、組み立ては終了・・・なんですが、
ケースの蓋を閉じる前に、電源を繋ぎ、起動させましょう。
電源が入るか、ファンが回っているか、電源ランプは付いているか、リセットスイッチは作動するか。
何かしら問題があれば、電源ボタンを押し(長押しの場合もあり)電源を切ってから、ケーブルの接続を確認しましょう。
異常がなければ、電源OFFにし、ケースの蓋を閉じましょう。
モニターと組み立てたパソコンを接続します。
3系統の映像出力がありますから、お好みでいいと思いますが、DVIかHDMIでの接続が現在の主流ではないでしょうか。
特に、スピーカー付きのモニターの場合、HDMIケーブルでの接続だと、音声ケーブル接続が不要になる場合もあります。
(モニターの説明書を確認して下さい。)
電源ON!
マザーボードメーカーのロゴが出ると、UEFI(BIOS)画面を出すためのキーが表示されます。メーカーによってキーが異なりますので、説明書も確認しながら、押しましょう。
キーが入力されると、UEFI(BIOS)画面に移行します。
メーカーによっては、日本語表記が可能なものもありますが、今回のマザーボードは英語表記です。
SSDやHDD、1台しか接続していない場合は問題ありませんが、今回のように2台接続している場合は、「接続されているディスクをどの順番で読み込むか」を設定したりします。
メーカーだけでなく、マザーボードによって設定できる項目が違いますので、ここでは詳細を省きます。
さて、いよいよWindowsをインストールします。
今回はWindows8Pro 64bitのDSP版です。
Windows8をインストールする際は、「UEFIインストール」をしましょう。
電源投入から起動するまでの時間が、早くなります。
ただし、一部の拡張カード(グラフィックボードなど)を接続している場合、無効になる場合があります。
UEFIをセーブして、再起動すると、再びメーカーロゴが出ます。この時に、UEFIインストールをするためのキーがありますので、入力します。
入力すると、写真のような画面が出ます。
Windowsのインストールディスクを光学ドライブにセットしたら、
「UEFI:(光学ドライブの名称)」
と書かれているものを選択しましょう。UEFIインストールが開始されます。
インストールディスクが読み込まれ、写真のような画面になります。
選択画面になりますが、余程のことがない限り、変更は必要ないと思いますので、「次へ」をクリックしましょう。
「今すぐインストール」と出ますので、クリックしましょう。
とりあえず、指示が出るまで待ちましょう。
「プロダクトキー」の入力を求められます。パッケージに付いている英数字を入力しましょう。
「次へ」をクリックすると、「ライセンス条項」が表示されます。Windowsをインストール、使用する上での決まりですね。左下の「同意します」にチェックを付けて、「次へ」をクリック。
「インストールの種類を選んでください」と出ます。今回は新規インストールですので、下の「カスタム」を選択。
「インストール場所を選んでください」と出ます。今回はSSDにインストールするので、SSD(上)を選択し、「次へ」。
1台しか接続していない場合は、もちろん1つしか表示されません。
インストールが始まります。
気長に待ちましょう。
インストールが進むと、「パーソナル設定」の画面が出ます。色を選択すると、背景色が変わります。お好みで。
また、PC名を入力できます。これもお好みで。
「次へ」をクリックすると、「簡単設定」の画面が出ます。
ここはこのまま「簡単設定を使う」で問題ないです。
次は、「PCへのサインイン」。
今まで、msn、hotmail、LiveメールなどのMicrosoftアカウントを持っている方は、そのアカウントを使ってWindowsアプリなどをインストールすることができます。
左下を見ると、「メールアドレスを新規登録」、「Microsoftアカウントを使わずにサインインする」とあります。
必ずしも「Microsoftアカウントがなければならない」というわけではありませんが、持ってない方は、作っておくと便利でしょう。
私も長年使用しているアカウントがあるのですが、今回は、このPCのために新規作成します。
取得したいメールアドレスなどを入力して、「次へ」。
「セキュリティ情報の追加」で指示さらた内容を入力。
完了画面で、表示されている文字を入力し、「次へ」。
問題がなければ、アカウントが作成されます。
そうこうしているうちに、いよいよ終盤。
「新しい操作を覚えておきましょう」なんて画面が出ました。
Windows8のデスクトップ画面にはは、今までと違って、左下に「スタート」がありませんからね。
ポイントを教えてくれます。
あっという間に、背景色があれこれ変わって、
Windowsアプリもインストールされます。
すると・・・
出ました。Windows8のスタート画面。
無事にインストール完了です。
今までのWindowsのようなデスクトップ画面を出すには、画面左下に「デスクトップ」というアイコンがありますから、そこをクリック。
マザーボード付属のドライバディスクを入れて、必要なドライバをインストールしましょう。ほとんどのドライバディスクは、必要なドライバを自動でインストールしてくれます。
あとは、インターネットに繋いで、必ずWindowsUpdateしましょう。
Windows本体のインストールは完了しても、最新の状態にはなっていませんから。
長々と書いていきましたが、いかがでしたでしょうか。
本来ならば、細かく分けたほうがいいのでしょうが、一つにまとめてしまったほうが探しやすいのかも・・・と思い、このような形にしました。
まもなくWindows8.1も登場しますし、バージョンは違えど、基本的な組み立て方や、インストールの仕方はほぼ同じですので、参考になればと思います。